耳は空気の振動である音を感知していますが、
それは、「毛」を持つ細胞(有毛細胞)が感知しているのです。
さらに、音だけではなく、頭の傾きや動きも感知するほど…
内耳は、「骨迷路」と呼ばれる複雑な構造で「膜迷路」と呼ばれるチューブ状の器官が入っています。
この中に音を感知する「毛」(感覚毛)を持つ細胞(有毛細胞)が並んでいる場所があります。
そこで音を感知するのです。
でも、この感覚毛は、一度失われると元に戻らないので注意が必要です。
特に、最近スマホなどの普及でイヤホンやヘッドホンで音楽を聴く人が増えています。
大きすぎる音量で音楽を聴きすぎると「ヘッドホン難聴」になる危険が高まるそうです。
耳で聴くことのできる音には限界があります。
大きすぎる音を聴いたり、大きな音に長時間さらされたりすると
内耳にある有毛細胞からのびる感覚毛が損傷して、折れたり、抜けたりしてしまうのです。
世界保健機関(WHO)は、安全に音楽を聴くために
「80デシベル(子どもは75デシベル)の音量で週40時間以内」に収めることを
推奨していますので参考にして下さいね。